こんにちは。広告素材.COMの藤原です。
私は、何らかの商品、サービスを販売している事業主さんからインターネット広告運用(以下ネット広告)のご相談をいただく際は、基本的に自ら「セルフ運用(自分運用すること)」することを促進しています。
しかし、事業主であるがゆえに、日々の決められた仕事を熟しつつ、Googleやfacebook、Yahooといったネット広告の基礎を学ぶ時間もなければ
見よう見まねで運営開始したけど費用対効果を合わせるのに単価調整したり、新しいキーワード追加したり、テキスト文章や素材を追加、入れ替えしたり・・・
という作業というのも正直キツイものがありますよね^^;
そんな時は、自分だけで頑張らずネット広告を専門に取り扱いする「広告代理店」へ依頼するのも1つの良い選択方法です。
ですが、ネット広告代理店といっても上場企業から1人で営業している代理店まで様々で、「口八丁で利益を上げるヤクザな仕事」といわれている悪評が高い業種がゆえに、信頼のおける代理店を探すのも至難の業です。
なぜ、そう言い切れるかといえば、私の前々職はネット広告代理店だからです(笑
お間違いしないように言いますけど、私はアフィリエイターから広告代理店へと事業を拡大していったので、口八丁な代理店ではなく「運用型」(成果を上げることに特化)した代理店でした。
ということで今回は、あなたにピッタリの「ネット広告代理店の探し方・選び方」をご紹介します!!
この記事の目次
ネット広告代理店を使うメリット
広告代理店を使うメリットといえば、「広告運用に関しての情報量の多さ」です。
なぜ、情報量の多さが重要なのかといえば、“一般的には”、あなたが代理店へ問い合わせした際に、過去の運用実績をもとに「どれだけの広告費が必要で、どれだけ個数を販売することが出来るか」という回答が貰えるので売り上げに対しての予算が組みやすいのですよね。
例えば、あなたが「化粧品」の開発、製造をしたとします。
で、対象商品を販売しようと代理店に問合せした際には
・1つ販売する際の単価(1つ販売する際に2000円の広告費がかかる)
・月間販売できる個数(1件2000円で1万件の販売が可能)
・月平均1万件売れるまでにかかる時間(配信先と単価調整で3か月時間がかかる)
↑このような見積もりが「実績ベース」で出せるということです。
だから、あなたは、月間1万件の商品販売をしたければ2000万円、100件商品を販売したければ20万円の広告費を用意すれば、後は宣伝広告に関しては何もすることはありません。
GoogleやYahooなどでもキーワードのボリューム数やクリック単価を見積できるシステムがありますが、やっぱり仮想見積では実質販売できる見積って出せませんから、こういった実績ベースの情報って大事なんですよね。
【補足】
一昔前は、広告代理店に依頼しないと掲載できないようなサイトは多かったですが、現在はGoogle、Yahoo広告を押さえておけば殆どのサイトへの掲載が可能なので、専属媒体という概念は無くなりつつあります。
広告代理店も2つのタイプがある
ネットを専門に取り扱う広告代理店では、「ブランディング」(認知度アップ)に強いタイプと「成果運用」(売り上げに直結する)と2つのタイプがあり、
本記事をお読みになっているあなたが依頼しないといけないのが、「成果運用」の広告代理店になります。
この仕訳方法は、広告代理店にありますHP(ホームページ)や代理店会社が公開しているブログ(オウンドメディア)の取引、成果実績などで確認することができます。
・有名、上場企業の取引が多い=ブランディング型の広告代理店
・個人、零細、中小企業の実績を多く公開している=成果運用型の広告代理店
大企業の取引実績が多いと「やり手な代理店」と誤解してしまうものです。
もちろん、信用のある会社でありませんと大企業とは取引できませんが、取引会社の規模は、今のあなたには関係ありませんので自分のマッチした代理店を選んでくださいね。
ネット広告代理店の探し方
あなたが使える広告費が月間10万円~100万円という場合、残念ながら、「ネット広告代理店ランキング」で紹介されているような有名企業に依頼しても契約できないことが多いです。
その理由は、広告代理店のビジネスモデルはマージン(手数料)商売ですから、あなたの仕事を請け負うことでかかる人件費や通信費、書類作成費といった実質コストと手数料を比較した際に赤字になってしまうのですよね。
また、大企業がゆえに小回りが利かないことも多いので、あなたが使える広告予算、販売する業種に対応できるネット広告代理店を探してみてください。
では、どのように探せばよいか。という話になりますが、「ネット広告代理店」というキーワードで代理店探しをするのではなく、あなたが現在持っている「お悩み」キーワードでGoogleやツイッターで探してみてください。
例えば、
・ネット広告やり方
・リスティング広告 やり方
・リスティング広告 自分で
・リスティング広告成果が出ない
↑このようなキーワードで検索しますと、ネット広告代理店が運営しているブログ記事にたどり着きますから、対象ブログに公開されている記事の中で、あなたの広告予算、同業種の事例を確認してみてください。
同じような予算、同業種の成功事例を確認し、あなたが「ここなら依頼しても大丈夫そうだ」と思う代理店を最低5つ程度探してエクセルなどに保存し、リストアップしました広告代理店へ電話でもメールでも良いので問合せてみてください。
問合せする際は、以下の項目を明確にメモ帳などでまとめ、代理店の担当者から質問された場合、即答できる体制を整えておくこともお忘れなく!
・現在の広告予算と掲載先(Yahoo、地域のフリーペーパーなど)、広告からの売り上げ
・月間のネットで使える広告予算と売り上げ目標額
・販売ページURL(ランディングページを含む)
依頼する広告代理店を見極める方法
あなたが「電話」で問い合わせした際は“肌感”で何となく依頼できそうか。無理そうな感じかが解ると思います。
また、メール問い合わせした際は、返信までのスピードと返信内容を確認すれば、信用できるか否かというのも肌感で理解できるかと思います。
ですが、
ネット広告代理店=営業マン
「当社にお任せいただければ売り上げに貢献るよう全力でご協力させていただきます!」こんな甘言の煽られて、この段階で正式に依頼するかを判断するには決断が早すぎます^^;
では、どこで正式依頼できる代理店かを判断すれば良いかといえば、あなたの問い合わせに対しての明確回答と販売ページURLに対しての指摘があったか。という個所です。
なぜなら、現状「売れない」(売り上げ目標に達しない、希望するように売り上げ拡大出来ない)ので、第3社へ広告の運用を依頼しようと模索して本記事ん辿りついたことでしょう。
ということは・・・・
・月間の広告予算が少ない割に売り上げ目標額のハードルが高すぎる
・現在の販売ページが売れる体制になっていない
上記2点のいづれか、又は双方に問題があることが想定できます。
この欠落した箇所を指摘することなく、現状のあなたの目標や販売ページを見て2つ返事で契約を促すような代理店であれば“使い物にならない”と思ってください。
本当に実績を上げられる代理店であれば、まずこの2点の見直しから提案してきますから。
実際、私も「広告素材販売サイト」を運営している関係で、広告に関してのご相談を良くいただきますが、上記2点を良く指摘させていただきます。
ネット広告を専門に取り扱いする代理店って、広告運用に関してはプロですが「魔法使い」ではありませんから、
10万円の広告予算で目標1億円の売り上げを達成させてください!
というような夢物語には対応できないんですよね^^;
また、販売ページに関していえば、どの角度から見ても成果が上がらない販売ページで広告を始めようと思っている人(運用している)は多いのですが、
売れない販売ページからは、誰が広告運用をしても売れることはないのです。
こういった欠落部分を明確に指摘してくれるネット広告代理店を厳選しないと、あなたの広告予算だけをキッチリ使い果たして成果が0。
だけど、仕事はしたのだから広告代理店マージンだけはしっかり貰う。
という、ネット広告代理店ならではのマジックに嵌り最悪な事態になりますので。
【補足】
代理店では販売ページの修正やLPの新規作成の提案をすることが多いです。
広告代理店では、制作部門(専門外注先)があるので、クラウドソーシングより高価になりますが、丸投げ依頼するか。あなたが制作して持ち込むか二社選択してください。
※オリジナル、古いシステムでECサイトを運営している場合、「システムの作り直し」まで指摘されるようでしたら一度広告依頼は見送ったほうが良いです。
※LPの製作目安は10万円~50万円です。
※制作対応の出来ない代理店には依頼してはいけません。
ネット広告代理店との付き合い方
あなたが依頼する広告代理店が確定しましたら、「末永く付き合い」出来るように最低限のマナーを厳守してください。
ここは本当に重要で、あなたが代理店側から見て労力に見合わないお客さんと判断された場合には、契約を打ち切られることもありますので。
では、厳守しないといけないマナーとは・・・
頻繁に連絡すること
広告が配信されているか、ボリュームが少ない、広告予算に対しての売り上げがない、こんなお宝キーワードを見つけたので設定してほしい…。
などなど担当者に色々と問い合わせしたくなることも多いと思いますが、担当者はあなたの専属ではありませんから、よほどの緊急時以外のメールや電話連絡は避けてください。
一般的に週一回の成果報告のレポートが到着しますので、このレポートを見て疑問、要望があればまとめて連絡するスタンスで。
少ない広告予算の場合、定期面談を強要しないこと
ネット広告代理店から見れば、あなたはお客さん(クライアント)になりますから最低限対応はしてくれます。
ですが、前記しているように代理店のビジネスモデルは「手数料商売」なので、あなたが20万円広告費を使っても、代理店の収益は4万円になります。
この手数料を踏まえて、人件費や交通費の負担になる打ち合わせと称した面談などを強要してはいけません。
小さなミスに対して叱責しないこと
ネット広告運用のプロである代理店でも、設定ミス、広告配信先の暴走、アンチコメントや炎上を招いてしまった、などイレギュラーに広告費を使ってしまう、評判を落としてしまうようなケースも多々あります。
「ごめんなさい」といわれても、あなたが損した広告費や信用は戻ってきませんが、“許容範囲内”であれば大目に見てあげてください。
但し、失敗件数が多すぎる、ずさんな対応、軽はずみな行動が理由で…というような場合には、代理店を別会社に変更することを検討ください。
提供される素材を転売、二次使用しないこと
「検索連動型」(リスティング広告)以外では、画像や動画などの広告素材を良く使います。
ネット広告代理店と契約中は素材なども共有してくれることも多いのですが、対象素材の著作権は代理店にあり、契約終了時には、素材使用権は認められないのが一般的です。
だから、共有された素材などは、会社や個人ブログ、SNSなどの素材として使い回さないようにしてください。
飛び越えはしないこと
これは本当に多いのですけど、ネット広告代理店に支払う手数料15~25%をケチって、代理店から提案を貰った掲載先に直接掲載依頼をしたり、毎週送られてくるレポートを元に、自分で広告運用を始めたりするようなケースです。
前者はネット広告業界で一番NGな行為ですから、これをすると以後はどの業者からも相手にされることはありませんし、レポートを元にキーワードを設定しただけでは、代理店が運用していた時と同じ成果が出来ることありません。
ですから、一度ネット広告代理店へ依頼したら姑息な真似をしないで、代理店を信頼して運用を任せてみてください。
また、代理店の担当にお願いしておくべきことは「緊急時の対応」です。
特に「Google広告」「ASPへ出稿」するような場合、既定予算の2倍、3倍を消費してしまうようなGoogleの暴走やASPでもアフィリエイターによるスパム行為なども良くあることで、このような緊急にはセルフ運用をしている時は広告配信を緊急停止するのが一般的です。
ですが、広告代理店に運用を依頼している場合、「対応までの3日ルール」というものがあり、停止依頼してから停止対応してくれるまで平日3営業日かかるのが契約に盛り込まれています。
こいうった紙面に拘ることなく“万が一”の時は柔軟に対応してくれることは予めお願いしておいてくださいね!
いかがでしたか?
なんとなくでも、あなたが依頼すべくネット広告代理店が見えてきましたか。
基本的に、ネット広告代理店はコロコロ変更するものではなく、長く付き合い出来る企業となりますので、双方がWINな関係を継続できるような企業さんを選んでくださいね!