こんにちは。広告素材.COMの藤原です。
安価な広告費で高い効果が得られるYoutube広告のメニューの中でも、ユーザーが任意で動画を視聴することから
“うざい広告”とか叩かれることなく、成約に繋がりやすいと都市伝説的な情報が多く公開されているTrueViewディスカバリー広告。
しかし、実践した私から言わせるとYoutube広告のメニューの中でも一番危険性が高く、
・CV実績がある動画広告を使うこと
・成約に繋がるターゲットが設定されていること
・広告で使っているアカウントチャンネルに広告と関連する動画が多く投稿されていること
・動画を再生されることで収益化できるビジネスモデルが完成されていること
というように、TrueViewディスカバリー広告で効果を得るために必要となる4つの要素が万全でありませんと、動画広告が再生されるほど広告費が赤字になるという悲惨な状態になります。
正直、私的には難易度が高くおすすめしない広告メニューです^^;
なぜなら、私が以前、TrueViewディスカバリー広告の効果を実証してみた結果をお見せしますと・・・
↑1週間配信しても獲得数はたったの12件でコンバージョン2000円~4000円と正直言ってあまりヨロシイ結果でないからです。
相対して、現在進行形で自動化運用しています「TrueViewインストリーム広告」では・・・・
↑69件の獲得数で単価1000円~1200円とTrueViewディスカバリー広告と比較しても目標コンバージョン単価で自動化運営してたほうが成果が高いですよね(笑
しかし、Youtube広告の始め方無料講座を提供していることもあって、TrueViewディスカバリー広告に関してのご質問もポツポツ到着しますので
直近の9月14日~20日の間
・新しい広告動画
・5つのターゲティング
・成果地点
と過去に運用していましたTrueViewディスカバリー広告との内容を変更し、改めてテスト運用した結果を公開し、あわせて効果的な運用法を解説します。
これからTrueViewディスカバリー広告を…と検討しているあなたは、本記事の事例を参考に可否の判断と実践する際は運用法を参考にしてくださいませ!!
この記事の目次
Youtubeの「TrueViewディスカバリー広告」とは?
Youtube広告でも代表的なメニューで動画視聴する前、動画視聴している途中で表示されるTrueViewインストリーム広告とは異なり
検索ヒットした動画一覧の上部や関連動画個所に表示されるのが「TrueViewディスカバリー広告」です。
しかし、近頃、Youtube広告の仕様が変わり、検索一覧個所にはGoogle検索広告(クリック保証型広告)が多く表示されるようになってディスカバリー広告があまり表示ることがなくなりました。
恐らく、検索のクリック保証型広告と比較しディスカバリー広告の単価は3円~10円と安価のため、
Google側の収益性を考えた際に、クリック広告のほうが収益性が高いので、今後は一般的なGoogleのクリック広告が優先的に表示されるようになると思います。
ですから、これから利用する場合は、Youtubeという1つのサイトに掲載できる「GDN(グーグルディスプレーネットワーク)」の動画版というイメージを持ったほうが良いかもしれません。
TrueView広告を使うメリットとデメリット
「高いブランディング効果がある」「商品が売れる」というようにベタ褒めされているTrueViewディスカバリー広告ですが、その他のメニューと同じで良いところもあれば悪い面も多々あります。
で、私の経験則でメリットとデメリットをご紹介しますと・・・
TrueViewディスカバリー広告を活用するメリット
この広告メニューのメリットを謳う際に、一番多いのがユーザーが自分でクリックしないと動画が表示されないのでインストリーム広告と比較し、
「悪評が立ちにくい」「紹介商品の成約率が高い」とされていますが、これ全部ウソですよ^^;
この理由は後にして、メリット点で云えば
・動画再生単価が1円~10円と安価ですし、動画広告の作り方次第では「指名検索」(商品名や社名、個人名)が増える。
・検索やGDNより安価にリターゲティングリストが作成できる。
この2点です。
当たり前の話ですが、「動画広告」という特性上、動画が再生されれば指名検索も多くなりますから、自然流入でもリスト獲得や商品は売れますし、TrueViewディスカバリー広告からも直接リストも獲得できますし、商品も売れます。
しかし、私的には前記の比較図を見ても一目の通り、ディスカバリー広告とインストリーム広告を比較した際やっぱり効果の高いのはインストリーム広告で、Youtube広告を活用する際はインストリーム広告しか考えていません。
また、TrueViewディスカバリー広告の効果実証を公開している皆さんが云う「悪評が立ちにくい」というウソに関していえば
ディスカバリー広告では「動画タイトル」「サムネイル(動画表紙)」を工夫しないと、そもそも動画自体が再生されません。
要するに「タイトルやサムネで釣る」ことをしないと動画にクリックしてくれる人はいないということです。
この「釣り」という行為自体が悪評を呼ぶ原因になるので、誰が言ったか知りませんけど、TrueViewディスカバリー広告だけが高いブランディング効果があるというものではないのですよね。
TrueViewディスカバリー広告を活用するデメリット
このメニューを使うことのデメリットとしましては
・コンバージョンの実績のある動画広告を使う必要がある
次項にありますようにTrueViewディスカバリー広告では、ユーザーのアクション選択肢が多くあるので、効果不明な動画をいきなり広告で使うのは危険性は「大」です。
ですから、TrueViewディスカバリー広告を実践する前には、インストリーム広告などを使って「コンバージョンが取れる動画」であることをテストしておく必要がありますから多少の準備費用がかかります。
・ユーザーの選択肢が複数あるので正確にコンバージョン測定が出来ない。
動画視聴する前、途中で広告が表示されるインストリーム広告では、
1.掲載されているリンク先ページに移動するか
2.広告をスキップするか(見るのをやめるか)
とい二社一択の選択になりますが、ディスカバリー広告の場合ですと
1.広告動画を最後まで見るか
2.広告動画を見るのをやめるか
3.広告で案内していたリンク先へ移動するか
4.別ブラウザで検索して広告サイトの情報をチェックするか
5.チャンネルに公開されているその他の動画を見るか
6.広告で見たチャンネルに登録するか
ざっくり考えただけでも6つの選択肢がありますので、一概に広告動画だけではコンバージョン測定は出来ません。
これは文章だけでは理解できないと思いますので、以下で私が行っている測定法をご紹介しますね!
・動画タイトルと表紙を工夫しないと動画が再生されない。
安価に広告動画が再生されるといっても、売込み色に強い一目で広告と解るタイトルや誰も興味をひかないサムネを使っていては、動画が再生されることもありません。
ですから、TrueViewディスカバリー広告を実践するにあたり、最低限は動画が再生されるタイトル、サムネを作成する(制作指示が出せる)スキルは必要です。
・ターゲットやデバイスによっての再生単価を調整するのが大変。
TrueViewディスカバリー広告では、広告が表示された場所やキーワードが不明確なため、配信開始から2週間程度は設定したオーディエンスの調整や除外、デバイスごとの単価調整などを行う必要があります。
※PC、スマホ、タブレットを同一単価にするとヤバイです。
以上がTrueViewディスカバリー広告を活用するメリットとデメリットです。
TrueView広告の費用目安
TrueViewディスカバリー広告でかかる費用は1円~10円というのが通説となっていますが、このアバウトすぎる広告単価はどこから来るのか?
今回私がテストした結果・・・
・上限設定5円:再生単価1円~3円
・上限設定10円:再生単価4円~8円
当初5円の上限設定で配信開始したところターゲティング問わず1円~3円の再生単価となりました。
ですが、再生回数のボリュームが少なかったので10円へ上限設定を変更したところ、文句ないくらいボリュームが出ましたので
少額で試したい場合でしたら上限設定を5円、どんどん再生数を伸ばしたい場合は上限額を10円に設定しておけばOKです!
では、私の直近の事例を見ながら、TrueViewディスカバリー広告で高い効果を得るための運用法をご紹介します!!!
TrueView広告の効果事例を大公開
2020年9月14日~20日までTrueViewディスカバリー広告を運用した結果・・・・
↑なんと12000円も使って以前に増して効果の悪いコンバージョンは「0件」(笑
※本当はここから「2件の購入」、「1件の無料登録」コンバージョンが発生しているのですけど、管理画面に反映されませんでしたので0としています。
ここで、「なんだTrueViewディスカバリー広告って全然ダメじゃん!」と、あなたは残念がると思いますが、まだ続きがあるのでご安心ください(笑
TrueViewディスカバリー広告は、前記しているようにユーザーの選択肢が多いので、一概にコンバージョンだけで効果測定は出来ません。
前記キャプチャー右端の「広告視聴後の動画視聴」をご覧ください。
これはどのようなものかといえば、Youtube広告から引用した文言を紹介しますと・・・
視聴者が動画広告を視聴してから 7 日以内に、広告主様のアカウントにリンクされた YouTube チャンネルで他の動画を視聴すると、広告視聴後の動画視聴としてカウントされます。
広告視聴後の動画視聴に料金が発生することはありません。同じユーザーが複数回視聴しても、広告視聴後の動画視聴は 1 回とカウントされます。
要するに広告で見た動画を視聴した後に「別の動画」に移動することでカウントされるものです。
で、横囲みしているグループを見てみると・・・
・グループ1の費用:516円→視聴後アクション:4件
・グループ2の費用:1373円→視聴後アクション:3件
・グループ3の費用:5494円→視聴後アクション:11件
広告動画から別の移動するユーザーの単価で120円~500円程度となっています。
で、私のチャンネルに公開されている動画では、全てにリスト獲得向けLP、若しくは広告素材.COMへリンクするURLを掲載しているので
広告を見る→別の動画を見る→商品購入またはメルマガ登録
このように別動画からでもコンバージョン獲得することができ、またTrueViewディスカバリー広告で安価に再生数を獲得することで
販売サイトやこのブログのアクセスも上昇するので、こういった一連の効果を合わせると、まあTrueViewディスカバリー広告を使うのもありかなーという感じですね^^;
ちなみに、私が指名検索を測定する際は、本ブログで公開しています「アフィリエイト素材サイト│広告素材.COMの使い方!」記事へのアクセス数を見ています。
TrueView広告の出し方
TrueViewディスカバリー広告の出し方は別記事で公開している「Youtube広告の種類と出し方を図解入りで徹底解説!」を参考にしてください。
「ネットワーク」の個所で最上部のチェックして別のチェックを外すだけです。
よく、ここでインストリームとディスカバリーを同じグループで配信される方は多いのですが、1つのまとめるとコンバージョンの測定難易度が高いので別のグループに分けるほうが良いです。
TrueView広告の効果的な運用術
TrueViewディスカバリー広告を効果的に活用するためには、「成果を上げるための仕組み作り」の準備しておくことが必要不可欠ですから、もし、あなたのYoutubeチャンネルに
・広告動画と関連するような動画が少ない
・限定公開された動画を広告したい
・広告動画と関連性のない雑記的な動画が多く公開されている
というような場合では高い効果を得れらる可能性は低いので、インストリーム広告のほうをおすすめします!
※初心者Youtuberは、この広告メニューを使っても意味ありませんよ。
で、このような準備が抜かりなくされているという前提で、効果的な運用法をご紹介しますと、
・リターゲティングリストを作成する
ということを念頭にしてください。
要するに動画再生してくれたユーザーをYoutubeやGNDのリマケ広告を使って追いかけてコンバージョンさせることです。
※前記事例の「グループ1の費用:516円→視聴後アクション:4件」もリタゲの設定です。
特に、Youtubeという限定された枠組だけではなく、Googleの持つ巨大なネットワークの全てに配信できるGDNのリマーケティング広告を活用すれば
1再生1円程度で動画再生してくれたユーザーを地の果てまで追いかけてコンバージョンさせることが出来るので、この仕組みを使わない手はありませんよ^^
しつこいようですけど、普通にコンバージョン獲得が出来る広告動画でしたら、TrueViewディスカバリー広告だけでも成果は上がります。
ですが、ディスカバリー広告はユーザーの選択肢も多く、これだけで高い効果が得られるかといえば私的に「?」なのですよね。
だから、動画を視聴してくれたユーザーを取りこぼしなくリターゲティングするのが、この広告メニューの一番の活用法なのです。
TrueViewディスカバリー広告のまとめ
動画広告は「広告で使う動画とターゲティング選定」を間違わなければ、どんなメニューでも効果に大差はありません。
ネットで公開されている「ウソ」情報に惑わされることなく、あなたが“良い”と思った広告メニューを選択し、効果的な動画プロモーションを行ってくださいね!
PS、Youtube広告の始め方の無料講座をこちらで配信しています。ご興味がありましたら受講してくださいね!!